ピサの斜塔(白濱)


ヴェネツィアで昼食をとり、ピサ経由でフィレンツェへ。
アルノ川の堆積地の上に発達した「ピサ」、11-13世紀にはベネツィア、ジェノバと並ぶ一大海洋国家として権勢を誇った「ピサ」。私は斜塔の写真を教科書等で見たことがありましたが、本物を見て正直なところ「ええっ・・」と思い、感動しました。街中にポツんと斜塔が建っているとばかり思っておりました。 全て大理石の、大聖堂(ドゥオモ:1118年、イタリア最古の伽藍)、洗礼堂、納骨堂、そして鐘楼。この大鐘楼が傾いて斜塔といわれているのです。1174年着工され、10mほどのところで地盤沈下のため傾き(今でいう液状化、泥状化の影響?)、一時中断、今度は傾きを是正するため反対側を重くするやり方で建築続行、それでも傾きは是正されず、54mの塔が完成したということです。現在の傾き約5度30分、ガリレオ・ガリレイの生地、物体の落下実験を行ったと伝えられております。
近年傾きを止め、斜塔をまっすぐする工事の検討が行われましたが(日本の建築会社も入札参加)、イタリアは自国で傾きを止めることを解決したといわれております。
『斜塔がまっすぐなったら、誰も来なくなる』。一理あります。
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