第20回地域防災緊急医療ネットワーク・フォーラム(白濱)

3月16日(土)、第20回地域防災緊急医療ネットワーク・フォーラムが全日本病院協会の大会議室で行われました。主催全日本病院協会、イームスジャパンは共催しております。主題は『大規模マスギャザリング災害時における災害弱者への対応について』。講演Ⅰ:河村裕美氏は「2020東京」のPRセクレタリーの立場からオリンピック・パラリンピックの進捗状況を話されました。講演Ⅱ:J.S.チャンドラニ氏(江戸川インド人会会長)は多くの来日する外国人に対するサポートのお願いを、そして「インドは40度以上のことが多いけれども、乾燥していて湿度が低く日本より涼しく過ごし易い、日本の夏の蒸し暑さは想像を絶する感じです」と。講演Ⅲ:小川理郎氏(日体大教授)は、日体大の救急医療学科の全体の教育体制等について講演しました。山本保博氏が総括発言をされました。
マスギャザリング災害(含むテロ)がテーマでしたが、前日の15日(金)にクライストチャーチ(世界2位の安全な国といわれるニュージーランド)のモスクでの戦慄の銃乱射事件(50人死亡、テロ)に誰一人として触れませんでした。不思議でした。ただ閉会挨拶で加納繁照氏(全日病理事)が「日本と同じ島国で、安全といわれている国であのようなことが・・・・」と言及されましたが。
「防災庁」を新設すべき(白濱)

朝日新聞の社説(2019.3.11)に、「防災庁」を新設すべきである、とありました。
昨年、全国知事会と元自民党幹事長の石破茂氏が「防災省」の創設を提言、復興構想会議の議長五百旗頭氏(元防大校長)が「防災復興庁」を唱えております。単なる現「復興庁」の後継ではなく、『防災・減災から復旧、復興までを総合的に担う役所』の創設です。
災害対応の企画、立案、調整等に専念できる組織の必要性に言及し、1)専門的な人材を確保、育成、2)巨大地震への備え、3)防災対応への意識を高める、などが目的です。
阪神淡路大震災の時に『日本版FEMA』の話が出て、立ち消えになった経緯があります。その後も東日本大震災や熊本地震があり、昨年だけでも北九州豪雨、大阪北部地震、西日本豪雨、北海道胆振東部地震などがありました。首都直下型地震、南海トラフ地震、北海道沖地震、東北地方沖地震などの大規模地震がかなりの頻度で発生すると予測されております。ぜひ「防災庁(仮)」のような組織ができることを願っております。火山・地震国のインドネシアには「国家防災庁」があります。
いよいよ春です(白濱)


3月9日(土)、成増高等看護学校(私は『災害医療』を教えております)の卒業謝恩会が「サンシャインシティ60」の58Fの「CRUISE CRUISE」でありました。早目に家を出て、久しぶりに昼間の池袋の繁華街を歩きました。やわらかい日差しの下、4人の若者のストリートミュージシャンが歌っておりました。春がそこまで来ているという気分。
またサンシャインシティの60階の展望台に上り、眼下のビル群を見ながら、いま「首都直下型地震」が来たら大変なことになるだろうなというようなことを考えながら、眺めておりました。エレベーターも止まるし。
一方、2週間後には本当に桜が咲くのかなと、思わせるようなまだまだ薄茶色の桜の木です。